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フラボノイドの種類
 ”フラボノイド”の基本構造は、次の通りです
 

 フラボノイドの基本構造
 
 図の中の、英数字は、位置を表すための記号で、A,B,Cはどの芳香環であるかを表し、数字は、それぞれの芳香環の中での位置を表します。 (例:C環の3位、B環の2位の様に位置を表します)


 この”フラボノイド”を基本骨格に、いろいろな結合様式の違いにより、以下ような化合物群(フラボノイド類)に分類されます
 
 
 
フラボン類 C環に1個の2重結合を有し、C環4位にカルボニル基を有するもの
フラボノール類 フラボンのC環3位に水酸基が結合したもの
イソフラボン類 フラボンで、B環の結合位置が、C環2位から3位に置き換わったもの
フラバン類 C環には2重結合をカルボニル基もふくまれないもの
フラボノイド系 フラバノール(カテキン)類 フラバンのC環3位に水酸基が結合したもの
フラバノン類 C環4位にカルボニル基を有するもの
フラバノノール類 フラバンのC環3位に水酸基が結合したもの
カルコン類 フラボンのC環1位の酸素が還元され、2位で開環したもの
アントシアニジン類 C環に2個の2重結合を有し、C環1位の酸素が+に荷電したもの





 表の中にも示したように、茶カテキンはフラボノイド類の中のフラバノールに分類されます。

 茶カテキンの化学構造をエピカテキンを例に見てみましょう。

”フラバノール”構造のA環とB環に”フェノール性水酸基”がそれぞれ2個結合した物が


フラバノール

エピカテキン
 フラボン フラバン フラバノン フラボノール
フラバノノール イソフラボン カルコン アントシアニジン
 
 芳香環に"-OH:フェノール性水酸基”が、たくさん結合した化合物をポリフェノールと呼び、その中にフラボノイドがあることは、わかっていただけましたか?
 

 次に、茶カテキンの化学構造について、もう少し詳しく見てみましょう




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